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こと座RR型変光星

 

よみ方

ことざあーるあーるがたへんこうせい

英 語

RR Lyrae variable

説 明

脈動変光星の一種で、HR図上で、水平分枝のセファイド不安定帯に位置する種族Ⅱの変光星。RRライリとも呼ばれる。天の川銀河銀河系)の球状星団ハローに見られる。スペクトル型はA-F型、典型的な周期は0.5日、変更幅は0.5-1等である。絶対等級は0.0-1.0等の狭い範囲にあり、金属量の補正をするとかなり良い精度で推定できる。このため、種族Ⅱの1次距離指標として、種族Iのセファイドがない種族IIの天体、特に球状星団の距離決定に重要な役割を果たす。かつては星団型変光星と呼ばれたこともあるが、この呼び方は現在ではほとんど使われていない。

2019年09月03日更新

関連画像

* 各種の脈動変光星のHR図上でのおおよその位置。破線で囲まれた領域がセファイド不安定帯である。
神戸栄治「星の振動の観測」、シリーズ現代の天文学第7巻、野本・定金・佐藤編『恒星』1.4節 図1.18(日本評論社)
1960年代に認知されていた脈動星の HR 図上の位置の概略図( 左 )と現在認識されている脈動星の概略図(右)。理科年表平成28年版天文部トピックス(柴橋博資)、国立天文台編集、丸善出版より転載。
(原図はHandler, G. 2012, ASPC, 462, 111)