天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

New

X線マイクロカロリメータ

 

よみ方

えっくすせんまいくろかろりめーた

英 語

X-ray microcalorimeter

説 明

X線の検出器の一種で、高いエネルギー分解能が得られる。X線光子が半導体素子で吸収されると、吸収された光子のエネルギーに応じて素子の温度がわずかに上昇するが、その温度上昇を正確に測定することで、入射したX線光子1個1個のエネルギーを求めることができる。ただし、ごくわずかな温度上昇をとらえるために、素子は極低温に冷やす必要がある。エネルギー分解能が入射X線エネルギーに依存しないため、高いX線エネルギーでは分光素子よりエネルギー分解能が高くなる。回折格子と比べ、広がった天体にも適用可能、比較的高いエネルギーのX線も測定できるといった利点がある。すざく衛星ひとみ衛星に搭載されていたが、まだ長期運用には至っていない

2019年02月06日更新

問い合わせ
問い合わせ

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    記事タイトル (必須)

    [text* title]

    記事URL (必須)

    [text* url]

    お名前 (必須)

    [text* your-name]

    メールアドレス (必須)

    題名

    [text your-subject]

    メッセージ本文

    このフォームはスパムを低減するために Akismet を使っています。 データの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    *X線マイクロカロリメータの概念図