天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

New

電波スパー

 

よみ方

でんぱすぱー

英 語

radio spur

説 明

銀河面に対して垂直方向に伸びる、電波で観測される構造。スパーは刺の意味。特に、電波連続波で観測されるものが有名で、一番目立つものは銀河面から北銀極に達する北極スパーである。立体的にも銀河面から垂直に伸びる構造と考えられているが、太陽系近傍の比較的小さな構造が大きく見えているとする説と、銀河中心付近など遠方にある巨大な構造が見えているとする説があり、未だに決着がついていない。

2023年01月26日更新

問い合わせ
問い合わせ

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    記事タイトル (必須)

    [text* title]

    記事URL (必須)

    [text* url]

    お名前 (必須)

    [text* your-name]

    メールアドレス (必須)

    題名

    [text your-subject]

    メッセージ本文

    このフォームはスパムを低減するために Akismet を使っています。 データの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    可視光で観測した横向き銀河NGC891。よく見ると銀河面と垂直方向に伸びる細かい暗黒帯があることがわかる。同じように銀河面と垂直方向に伸びる構造は電波でも観測される。
    408 MHz電波連続波での全天画像。色は電波強度の違いを示し、強い方から黄紫青赤黒の順。楕円の長軸が銀河面、中央が銀河中心方向。銀河面から北(この図では上)に伸びている弧状の構造(この図では青の強度)が北極スパー。