天文学辞典 :ASJ glossary of astronomy | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

New

視差

高

よみ方

しさ

英 語

parallax

説 明

異なる二つの地点から見た天体の位置(方向)の差。二つの地点が地球中心と地表の観測地の場合は地心視差あるいは地平視差、太陽と地球の場合は年周視差あるいは三角視差と呼ばれる。これらは三角測量の要領で距離r と関係付けることができ、まとめて幾何学的視差と呼ぶこともある。視差をp とすると、sin p = a/r となる。ただし、aは地平視差の場合は地球半径、年周視差の場合は1天文単位(au)となる。
年周視差は宇宙の距離測定において重要な役割を果たす。年周視差が1秒角になる距離が1パーセク(2.0626x105 au)である。また、天文学では、星の距離を求める手法を一般的に「視差」と呼ぶ慣習があり、力学視差分光視差統計視差などの用語がある。

2023年05月18日更新

問い合わせ
問い合わせ

この用語の改善に向けてご意見をお寄せください。

受信確認メール以外、個別のお返事は原則いたしませんのでご了解ください。

    記事タイトル (必須)

    [text* title]

    記事URL (必須)

    [text* url]

    お名前 (必須)

    [text* your-name]

    メールアドレス (必須)

    題名

    [text your-subject]

    メッセージ本文

    このフォームはスパムを低減するために Akismet を使っています。 データの処理方法の詳細はこちらをご覧ください。

    関連画像

    画像をクリックすると拡大されます

    視差
    * 視差の説明図(クレジット:国立天文台暦計算室)
    https://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/wiki/BBEBBAB9.html
    * 年周視差と1パーセクの定義 (作成 岡村定矩)