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ライマン𝛂雲

 

よみ方

らいまんあるふぁうん

英 語

Lyman alpha cloud

説 明

遠方クェーサーのスペクトルに、視線方向の手前にある中性水素の雲(ガスの塊)によるライマン𝛂線の吸収線が多数見られる。これをライマン𝛂の森と呼ぶが、このライマン𝛂の森を作っている1本1本の吸収線のもとになっている中性水素の雲のことをライマン𝛂雲と呼ぶ。ライマン系列およびクェーサー吸収線系も参照。

2018年09月16日更新

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    *クエーサーQ0102-190(赤方偏移z=3.035)のスペクトルに見られるライマンα雲による吸収線の集まり(ライマンαの森)
    梅村雅之・千葉柾司・西 亮一「宇宙再電離と銀河間物質の進化」、シリーズ現代の天文学第3巻、二間瀬・池内・千葉他編『宇宙論II』5章 図5.11(日本評論社)