天文学辞典 | 天文、宇宙、天体に関する用語を3000語以上収録。専門家がわかりやすく解説します。

IPCC

中

よみ方

あいぴーしーしー

英 語

IPCC

説 明

Intergovernmental Panel on Climate Changeの略号で, 日本語では「気候変動に関する政府間パネル」と訳されている。IPCCは、人為的な気候変動のリスクに関する最新の科学的・技術的・社会経済的な知見をとりまとめて評価し、各国政府に助言と忠告を行うことを目的として、国際連合環境計画(United Nations Environment Programme: UNEP)と国際連合の専門機関にあたる世界気象機関(World Meteorological Organization: WMO)が1988年に共同で設立した政府間機構である。数年おきに発表される報告書の作成と査読には、世界中の数千人規模の研究者が参加している。IPCCが直接各国に政策提言をすることはないが、地球温暖化の防止対策の科学的基礎を作る組織として大きな影響力を持っている。2007年のノーベル平和賞をアル・ゴア氏とともに受賞した。
2013年から2014年にかけて公表された第5次報告書は以下のURLにある。
原文(英文):http://www.ipcc.ch/report/ar5/wg1/
日本語訳(環境省):http://www.env.go.jp/earth/ipcc/5th/
日本語訳(気象庁):https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/index.html
2018年10月に開催された第48回総会では、将来の平均気温の上昇幅が産業革命以前の水準から1.5℃と2℃の場合の影響の違いは大きく、ここ数年で世界各国が何をすべきかがとても重要であることを指摘する「1.5℃特別報告書」を採択した。これに関する環境省の報道発表と資料は以下にある。
https://www.env.go.jp/press/106052.html
1.5℃特別報告書 政策決定者向け要約(SPM)の概要:
https://www.env.go.jp/press/files/jp/110087.pdf
2019年8月に開催された第50回総会では「土地関係特別報告書」が、また同年9月の第51回総会では「海洋・雪氷圏特別報告書」が受諾された。それぞれの報告と政策決定者向け要約(SPM)の概要は以下にある。
第50回総会: http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kankyo/190809.html
土地関係特別報告書SPMの概要:
http://www.maff.go.jp/j/press/kanbo/kankyo/attach/pdf/190809-1.pdf
第51回総会: https://www.env.go.jp/press/107242.html
海洋・雪氷圏特別報告書SPMの概要:https://www.env.go.jp/press/files/jp/112419.pdf

2019年10月01日更新

関連画像

IPCC第5次報告書を掲載している気象庁のホームページと関連資料。
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/index.html
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/ipcc_ar5_wg1_spm_jpn.pdf
複数の気候モデルによりシミュレーションされた1950 年から2100 年までの世界平均気温の変化。1986~2005 年平均からのずれを縦軸にとってある。温室効果ガスの排出量が将来どのように変化するかのシナリオをRCP (Representative Concentration Pathways)と呼ぶが、シミュレーションは4種類のRCPシナリオに対して行われている。出典からの図に若干の補足をした。
出典:IPCC第5次評価報告書統合報告書の政策決定者向け要約(SPM)
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/ipcc/ar5/index.html#spm