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国際天文準拠系

 

よみ方

こくさいてんもんじゅんきょけい

英 語

International Celestial Reference System(ICRS)

説 明

国際天文準拠系(International Celestial Reference System; ICRS)は、1997年の国際天文学連合(IAU)総会で採択、1998年1月1日より採用された天球座標系である。太陽系重心を原点とし、遠方の天体に対して回転しない座標系(慣性系)で、J2000.0においてこれまでの理論による赤道座標系およびFK5カタログとその誤差の範囲で一致するように定められた。
ICRSは、地上からの超長基線電波干渉計(VLBI)観測によって得られた多数の銀河系外電波天体で構成される国際天球基準座標系(International Celestial Reference Frame; ICRF)により実現されている。ICRFは国際地球回転観測事業(IERS)によって現在も維持され、2010年1月1日よりICRF2、2019年1月1日よりICRF3が採用された。
ヒッパルコスカタログは国際天文準拠系に準拠しており、この星表から多重星を除いたヒッパルコス天球基準座標系(HIPPARCOS Celestial Reference Frame; HCRF)は電波ではなく光学観測によってICRSを実現した座標系と位置づけられている。ヒッパルコス衛星も参照。

2019年10月03日更新

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