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ケンタウルス族

 

よみ方

けんたうるすぞく

英 語

Centaur

説 明

小惑星一つの名称。木星の軌道の外側にあり、他の巨大惑星である土星天王星海王星のどれかと軌道交差する氷天体(小惑星)のグループをケンタウルス族と呼ぶ。ケンタウルス族は太陽系外縁天体摂動を受けて軌道が内側に移動したものであると考えられている。巨大惑星と軌道交差しているために軌道は安定ではなく、数百万年から数千万年の間に軌道不安定となり、一部は短周期彗星となると考えられている。最終的には太陽や惑星に衝突、あるいは惑星からの重力散乱により太陽系外へ放出されると考えられる。ケンタウルス族に属する天体の中には彗星活動を示すものがあり、キロンがその一つである。

2019年07月03日更新

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    * 太陽系外縁天体とケンタウルス族の2010年1月1日の位置を黄道面に投影した図。中央の●は太陽、丸い線は海王星の軌道、○と■は同日の海王星と冥王星の位置。
    布施哲治「太陽系外縁天体」、シリーズ現代の天文学第9巻、渡部・井田・佐々木編『太陽系と惑星』5.5節 図5.20 (日本評論社)